那覇空港 滑走路、早期増設を 副知事ら公聴会で要望


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 国土交通省は24日、那覇空港の第2滑走路建設について利害関係人の意見を聞く公聴会を県庁講堂で開いた。県の川上好久副知事ら8人が経済振興や空港能力向上の観点から賛成の意見を述べ、早期建設や使用開始、環境保全措置の実施を求めた。

 川上副知事は、「就航の大幅な増加でますます逼迫(ひっぱく)する」と指摘。滑走路増設の効果を「アジア太平洋地域のゲートウェイとして重要な中継機能の役割を果たす」と期待した。那覇市の渡慶次克彦企画財務部長(代理・名嘉元裕副部長)は、「不測の事態が生じた場合に1本の滑走路では交通手段が奪われ、観光にも大きなダメージになる」と述べた。
 那覇を拠点に航空貨物事業を展開する全日本空輸の丹治康夫施設部長は、「(滑走路)1本の運用では利便性の高いダイヤ就航に制約がある」とした。
 豊見城市の宜保晴毅市長は、滑走路に近い瀬長島の自然環境への影響の低減を要望。県建設業協会の小谷和幸常務理事は、地元企業の優先活用や県産資材の積極活用を求めた。