親失った子に思いはせ 諸見小100人、戦世・孤児院展を見学


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「戦世の子どもたち~コザ収容所の孤児院展」を見学する諸見小の生徒ら=18日、沖縄市中央の「ヒストリート2」

 【沖縄】沖縄市立諸見小学校4年生の児童ら約100人は18日、沖縄市中央の市戦後文化資料展示室「ヒストリート2」を訪ねて、企画展「戦世の子どもたち~コザ収容所の孤児院展」を見学した。

児童らは、沖縄戦で親を失った孤児に関する写真や資料にくぎ付けとなり、沖縄市の戦後史を学んだ。
 同市史編集室の渡眞利なおみさんが、終戦後に県内に設置された12カ所の「孤児院」の中でも最大規模だった「コザ孤児院」について説明。1945年~49年の5年間、民家2軒を活用して開院し、元ひめゆり学徒隊の女生徒らが子どもたちに勉強を教えていたことなどを話した。
 一生懸命にメモを取っていた照屋明日香ちゃん(10)は「親を亡くした生活は悲しいが、孤児院で先生たちが面倒を見ていたので良かった」と話した。