中学陸上の第44回JOCジュニアオリンピック第1日は25日、神奈川県の日産スタジアムで行われ、男子共通ジャベリックスローの比嘉遥(久辺)が81メートル11の大会新記録をマークし、初優勝を決めた。
女子Bの1500メートルでは宮城亜支亜(桑江)が予選は4分38秒34で18年ぶりに県中学新記録を出したが、順位は5位で決勝進出を逃した。
◆大会新記録で陸上有終の美/高校で甲子園目指す
大会新記録となる81メートル11で初の頂点に立った比嘉遥。自身最後となる陸上の大会を有終の美で飾り「今までお世話になった人たちに恩返しができた」と、満足げに語った。
2投目の78メートル43でトップに躍り出た。それ以降は「足が合わなくなってしまって」と記録は伸び悩んだが、優勝が決定していた最後の一投は「思い切って投げられた」。唯一の80メートル超えをたたき出し、表彰台の一番上に乗った。
野球部に所属し、約1週間前の陸上の県大会では日本記録とみられる82メートル67をマークしたほどの強肩だ。卒業後は野球で強豪の県内の高校に進学する予定で「大舞台で投げて自信がついた。高校では甲子園出場を目指したい」と、さらなる躍進を誓った。