ケナガネズミ事故多発 環境省が「運転注意」呼びかけ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ケナガネズミ(環境省やんばる野生生物保護センター提供)

 【国頭】国の天然記念物ケナガネズミの交通事故が増加している。ことしに入り25日現在で13件発生し、全て死んだ。

過去最悪だった2011年の25件(死亡24件)に迫る可能性があるとして、専門家は警鐘を鳴らしている。環境省野生生物保護センターの山本以智人自然保護官は「ケナガネズミがいるということを意識して運転してほしい」と呼び掛けた。
 事故は9月に3件、10月に3件(25日現在)発生した。国頭村の県道2号での事故がほとんどで、同センターが注意を呼び掛けている重点区間外でも起きている。夜行性のため、帰宅時間に当たる夕方や、早朝に事故が発生しやすい。
 ケナガネズミは秋から冬が繁殖期。行動が活発になり、道路に出てくる個体も増える。山本さんは「幼獣が歩き回る来年の春以降も十分に注意が必要だ」と話した。
英文へ→Growing number of Ryukyu long-haired rats killed on roads