【中国時報】偽装食品で業者摘発 オリーブ使わず「オリーブ油」


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 台湾の彰化(しょうか)県衛生局は18日、食用油やしょうゆなどを製造販売している大統(だいとう)の長基(ちょうき)工場を偽装表示の疑いで生産停止を命令した。2500万元(約8300万円)の罰金を言い渡した。

22日には内部告発により、しょうゆにも問題があることが分かっており、現在捜査が進められている。
 同県検察当局によると、同社が100%オリーブオイルとして販売しているオリーブオイルには全くオリーブが使われておらず、ピーナツ油もサラダ油にからし油を混ぜたもので、ピーナツは使われていなかった。
 しょうゆは、大豆タンパクを塩酸で分解させたものに調味料や色素を混ぜたものだった。製造法自体は合法だが劣悪なもので、これを「本醸造」と偽り、本来の3倍から10倍の価格で販売していた。専門家は発がん性物質含有の可能性を危惧している。