きょう準決勝 秋季九州高校野球


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 高校野球の秋季九州大会(第133回九州大会)第4日は30日、沖縄セルラースタジアム那覇で準決勝を行う。

県2位の沖縄尚学は第1試合で鎮西(熊本2位)と、県覇者の美里工は第2試合で神村学園(鹿児島1位)と対戦する。両校は4強入りで来春の選抜大会出場を有力にしており、決勝で初の県勢対決にも期待がかかる。大会休養日に当たる29日、両校ナインは試合前の調整に汗を流した。
(大城周子)

<美里工>テンポ良く打ち取る
 美里工はここまでの2試合は伊波友和と長嶺飛翔の投手陣が奮闘し、いずれも1―0と競り勝ったが、チーム打率が1割5分5厘と湿っている。この日は学校のグラウンドでノックやシート打撃に加え、エンドランなど積極的に仕掛ける攻撃練習に取り組んだ。対戦する神村学園は2試合で17得点と強打を誇るが、投手陣は23被安打を記録しており、美里工は早い回で得点して投手を楽にしたい。
 神谷嘉宗監督は「投手が相手打線を抑えられるかがポイント」と見据える。捕手の與那嶺翔はビデオで相手打線を見た印象を「甘い球は一発で捉えられる」と語り、「コースへ低い球を投げ分け、テンポ良く打ち取りたい」と意気込んだ。

<沖尚>積極的に次の塁狙う
 沖尚は午前中、沖縄セルラーパーク那覇で約1時間の公式練習に臨み、ノックやフリーバッティングを行った。対戦相手の鎮西は初戦を延長十四回で制し、2試合で9犠打を決めるなど粘り強く、投手陣は左右の技巧派の継投で試合をつくる。沖尚はエース山城大智が2試合で2失点(自責点0)と安定している。投打にそつのないチーム同士だけに、沖尚は先取点を奪って主導権を握りたい。
 「相手エースは変則的な投げ方をするので、相手のリズムにはまらないようにしたい」と沖尚の比嘉公也監督。赤嶺謙主将は「準々決勝では次の塁を積極的に狙う姿勢が足りなかった。そこを意識してやりたい」と力を込めた。

<きょうの試合>
【セルスタ】10時
▽準決勝
鎮西(熊本)―沖尚
美里工―神村学園(鹿児島)

ランニングで汗を流す美里工ナイン=29日、沖縄市の同校(諸見里真利撮影)
準決勝を前に守備練習する沖尚ナイン=29日、沖縄セルラーパーク那覇