津波古さんが日本、アジア新でV マスターズ・400メートルハードル


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400メートルハードルの55歳以上の部で日本、アジア新記録を打ち立てた津波古充也さん

 【南城】10月27日に開催された鹿児島マスターズ陸上競技選手権大会の55歳以上の部400メートルハードルに出場した、津波古充也さん(55)=南城市=が1分4秒02で1位となり、日本新記録を打ち立てた。

2012年度までのアジア記録の1分4秒41も更新した。「レース前から体が軽く、新記録が出そうな気がしていたのでうれしい」と喜んだ。
 「昔から走ることが好きだった」と話す津波古さん。学生時代から陸上を始め、25歳から400メートルと400メートルハードルに挑戦した。これまでは記録にこだわるあまり、大会前に体調を崩したり、肉離れを起こしたりして、好成績を収めることができず、涙をのんでいた。今回は大会前にけがをしないよう、入念に体調管理をし、無理のない練習を重ねてきた。
 「知人の母親がリハビリを頑張っていると聞いている。今回のニュースを知ってエールを送れたかな」と話す。最近では地域住民から「どういう運動をしたら健康になれるのか」と聞かれることもあり、津波古さんの経験が同地域の健康づくりにもつながっている。
 「この地域に育てられ、日ごろからお世話になっている。少しでも恩返しできれば」と話し、地域への感謝を口にする。「来年9月のアジアマスターズ陸上競技選手権大会で自分の記録を更新したい」と目標を見据えた。