宜野座城原で100デシベル オスプレイ、夜間30回離着陸


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 【宜野座】在沖米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ2機が10月30日夜、宜野座村城原区上空を何度も低空飛行した際の騒音が100・9デシベルを記録したことが、村の騒音測定調査で分かった。

同調査で米軍機の騒音が100デシベルを超えたのは初めて。電車が通る時のガート下の音に相当する。
 城原区によると、30日は午後6時半ごろから同9時半まで、オスプレイ2機が集落に近いハンセン内の着陸帯で30回以上も離着陸訓練を繰り返した。オスプレイは集落上空の広い範囲をさまざまな経路で旋回した。区内の民家では窓やテーブルが揺れたり、湯船の水面が波立ったりしたという。隣接する福山区にも騒音は響き渡り、村の測定では93・9デシベルを記録した。
 県内に配備されたオスプレイが24機態勢になって以降、宜野座村では騒音が増えているという。城原区の大嶺自孝区長は「10月から特にひどい。区民の怒りは高まってる」と憤った。同区は近く沖縄防衛局に抗議する予定だ。