柔道沖尚、男女V 県高校新人体育大会


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 県高校新人体育大会は2日本格的に開幕し、各地で17競技が行われた。柔道団体は男女とも沖尚が制し、男子は9年連続28度目、女子は16年連続16度目の栄冠をつかんだ。相撲は中部農林が団体を制し、無差別級で玉城龍星(中部農林)が頂点に立った。

ソフトテニス団体は男女とも名護が優勝、男子は2年連続7度目、女子は2年ぶり8度目だった。レスリング学校対抗は浦添工がV。重量挙げは男子69級で宮本昌典(沖縄工)がトータル、スナッチ、ジャークすべて大会新で頂点。女子58キロ級の新垣愛恵(豊見城)はジャークで大会新を挙げた。剣道個人戦は男子を石川真之介(興南)、女子を宮城光(那覇)が制した。なぎなたは演技で泉川有紗・石原ひなの組(首里)が優勝した。フェンシングはフルーレ男子を佐久川政樹(具志川)、女子を比嘉紗輝(宜野座)が制した。

◆柔道男子・沖尚 全て一本、視線は九州頂点
 男子沖尚は3戦全て5人が一本勝ち。つけ入る隙を与えない強さで9連覇を果たした。
 決勝の大将戦を抑え込みで締めた比嘉竜希主将は「全試合を5―0で勝つことを目標にしていた。オール一本が取れてうれしい」と喜んだ。
 豊見城南との決勝。先鋒(せんぽう)の照屋祐は、足で相手を崩して抑え込みで一本。続く小橋川元輝はともえ投げを鮮やかに決め、岩切廉が抑え込みで優勝を確実にした。
 副将は夏からレギュラー入りの1年生那根将貴。180センチ、115キロの堂々とした体格を生かし、大内刈り、払い腰で合わせ技の一本。得意技を決め「やってきたことをしっかりできた」と胸を張ったが、「技の細かい部分ができていなかった」と反省も口にした。
 沖尚は、団体の登録メンバー7人のうち6人が夏の大会を経験。九州の頂点を目指して鍛錬を積んできた。昨年の九州新人は準優勝。強豪が集う地区だが、主将の比嘉は「日頃から九州制覇を目標に頑張ってきた」と決意を見せる。
 新垣琢也監督も「目の前の結果に浮かれることなく、九州で優勝を狙いたい」と気を引き締めていた。(宮里努)

◆「県は通過点」九州見据える 柔道・女子沖尚、相手を圧倒
 2校の出場となった女子は沖尚が、3―0で北谷を圧倒、16連覇とした。新垣さつき主将は「県は通過点。個人戦でいい勝ち方をして九州につなげたい」と前を見据えた。
 昨年の九州新人は準優勝。新垣は個人戦3位で「悔しい思いをした」といい、「前回の自分たちを超えられるようにしたい」と力を込めた。
 同じく昨年の九州を経験し個人3位だった島袋玲海は「県外(のチーム)に比べ技も体力もまだまだ。九州までに、どれだけ自分に厳しく成長できるかだ」と優勝にも表情を緩めることはなかった。

男子団体決勝 沖尚―豊見城南 副将の沖尚・那根将貴が払い腰で技有りを取る=2日、県立武道館(花城太撮影)
女子決勝 沖尚―北谷 開始早々に払い腰で勝負を決める沖尚の島袋玲海(上)