具志川(男子)読谷(女子)V 県高校新人体育大会


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読谷―具志川 7回表無死満塁で右前打を放つ具志川の与那嶺貴規=4日、嘉手納町兼久海浜公園(花城太撮影)

 県高校新人体育大会は4日、県内各地で8競技を行い、ソフトボール男子は具志川が17年ぶり2度目の優勝、女子は読谷が3年連続9度目の頂点に立った。

卓球団体は男子普天間が6年連続15度目、女子コザは3年ぶり6度目の栄冠をつかんだ。バドミントンはダブルス男子を森屋隆成・金城龍太組(コザ)、同女子を上原真莉・高江洲妃菜組(同)が制した。ソフトテニスは個人戦を行い、男子は喜瀬和紀・宮里政耶組(名護)が制し、女子は堀川葵・桃原杏梨組(同)が2連覇を飾った。5日はバスケットボールなど7競技が行われる。

◆チーム一つ 打線爆発/具志川、最終回に打者一巡
 勝利に向けてチームが一つにまとまった。最終の七回。具志川が打者一巡、6安打の猛攻で読谷を攻め立てた。「次の打者につなぐことだけを考えた」と選手は口をそろえる。六回裏に3点差をつけられた直後の最終回に、5点を奪って勝負を決めた。具志川の優勝は17年ぶり2度目。「チームが団結したからこそ勝てた」と主将の森隆輝は誇らしげに語った。
 試合は相手のペースで進んだ。初回に先制を許し、二回に逆転に成功しても、すぐに試合をひっくり返された。六回に与那嶺貴規が本盗を決めて同点に追い付いたが、直後に四死球と失策、二塁打が重なり3点を勝ち越された。
 それでも与那嶺は「あと一回チャンスが来ると信じていた」。七回は先頭が死球で出塁し、島袋奨矢と榮野川盛羅の連打で無死満塁とした。チャンスで打順が回った与那嶺は「4番につなぐためしっかり振った」と右前打で1点を返し、4番の島袋克朗の中前打で同点に追い付いた。与那嶺は犠飛で逆転の本塁を踏み、「足には自信があるので思い切り行った」と胸を張る。
 森主将は「少し前まで1、2年の仲が良くなかったけど、ミーティングで意見をぶつけ合ううちに雰囲気が良くなった」と語る。そして「今日、初めてチームが一つになれた」と晴れやかな表情を見せた。(平安太一)