自衛隊、宮古に地対艦ミサイル初配備 離島奪還訓練で


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平良港に下ろされる自衛隊の車両=6日朝、宮古島市の平良港下崎ふ頭

 【宮古島】陸海空3自衛隊による離島奪還訓練(実働演習)のため、第3地対艦ミサイル連隊と第8高射特科群が6日朝、民間船舶で宮古島市に到着し、ミサイル発射機などを搭載した車両22台を上野野原の宮古島分屯基地に運び込んだ。

自衛隊によると、地対艦ミサイルと高射特科群が宮古島に配備されるのは初めて。同日、石垣にも発射機を除く通信部隊などの車両30台が運び込まれた。
 演習では陸上自衛隊那覇駐屯地にも地対艦ミサイル部隊を展開する。自衛隊によると、7日に那覇港で車両などを搬入する。各部隊は18日まで県域で演習し、19日夕に撤収する予定だ。
 自衛隊によると、各部隊の配置により、沖縄本島と宮古の間の海域は全てミサイルの射程圏内となる。沖大東島での3自衛隊による演習は9日に始まる。
 船舶は6日午前7時前、宮古島市の平良港下崎ふ頭に到着。同7時20分までに全ての車両を港に下ろした。同ふ頭には朝から市民団体ら約30人が集まり、「戦争ごっこはやめろ」などと声を上げた。ふ頭入り口では一部の市民らが門の前で座り込み、車両などが運び出せない状態となった。市の要請で県警が座り込んだ市民らを排除し、一時もみ合いとなった。