ジュゴンなど再質問 県が国に73問 辺野古埋め立て


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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けて政府が県に提出した埋め立て申請の内容審査を進める県は8日、沖縄防衛局に土砂調達や辺野古沿岸の絶滅危惧種のジュゴン、ウミガメ類への影響を含む20項目73問の2次質問を送付した。回答期限は20日。

県は「確認すべき事項が無くなるまで確認する」方針で、防衛局の回答を見て必要なら3次質問も検討する。回答状況によっては、仲井真弘多知事が「12月以降」とする埋め立ての可否判断時期へ影響する可能性もありそうだ。
 県は10月4日、1次質問31項目73問を送付。防衛局が同25日に回答した内容を審査し、2次質問として再質問11項目25問と新たな疑問点9項目48問を送付した。
 土砂供給不足の懸念に関し、防衛局は1次回答で「調達予定量を上回る岩ズリ(埋め立て材料の廃石)が保有されていることを確認した」と説明した。県は2次質問で具体的な岩ズリのストック量を再質問。県外からの購入土砂に有害物質が含まないかを調査する主体がどこかも確認する。
 辺野古沿岸で確認されたジュゴンの食跡に関し、防衛局が1次回答で「辺野古地先の海草藻場を使用することは限定的」とした根拠も再質問。昨年度、辺野古の海岸に上陸が確認されたウミガメへの影響などを追加で質問した。