【中国時報】マグロで水銀中毒 未成年、上限は月2食


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 台北栄民(えいみん)総医院の呉明玲(ウーミンリン)医師は2日、台北で行われた毒物中毒に関する国際学会で、来院した31人の水銀中毒患者の多くが、マグロ、タラ、サメなどの深海魚を大量に摂取しており、それらが中毒の原因と考えられると発表した。

台湾の鮮魚市場に激震が走っている。
 1日2食深海魚を食べていた3歳の女児の血中からは、世界保健機構(WHO)が定める基準の40倍を超える水銀を検出。5歳の男児からも40倍の水銀を検出しており、既に言語の発達の遅れや多動性障害などの中毒症状が現れている。
 水銀中毒は記憶力の減退、不眠、四肢のしびれなどを発症。特に中毒を起こしやすい17歳以下の未成年者や妊婦は、1カ月に2食を上限として摂取するのが適当だと発表した。台湾国内では深海魚の価格が暴落する事態となっている。