岩国市長が仲井真知事訪問 空中給油機移駐で意見交換


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 山口県岩国市の福田良彦市長は12日午後、沖縄県庁で仲井真弘多知事と会い、米軍普天間飛行場に配備されているKC130空中給油機を岩国基地に2014年6月から移駐する方針を日米両政府が示したことについて意見交換した。仲井真知事は「沖縄の基地負担の軽減に大きくつながる。大変だと思うが、受け入れに理解をしてもらえれば心から感謝したい」と求めた。

 これに対し福田市長は「岩国市は普天間(飛行場移設)の見通しが付いた上で(受け入れる)という考え方を持ち合わせている」と述べ、移設の見通しについて知事に説明を求めた。
 知事は名護市辺野古への移設計画より、県外移設の方が早いとの見解をあらためて示した上で、政府が辺野古沿岸埋め立てを申請していることを説明。「最終的にどういう決断を出すかはこれからだ」と述べた。
 福田市長は「知事の言葉を重く受け止め岩国に戻りたい。最終的には市議会や山口県とも調整し、結論を出したい」と述べた。
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