和と繁栄願い30人舞う 玉城流直和会が発足公演


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「思い花」を踊る阿波根直子会主(右)と佐和田君枝会主=10日、国立劇場おきなわ

 玉城流直和会(阿波根直子会主)の会発足・師範・教師お披露目公演「和(かなみ)・出発(いぢたち)」が10日、浦添市の国立劇場おきなわで開かれた。

阿波根会主は玉城流敏風会の宮里敏子家元に師事し、昨年独立した。公演は宮里の師匠である宇根伸三郎・玉城流七扇会初代家元の創作や、阿波根の創作、古典を披露。会の和と繁栄を願い約30人が舞った。
 阿波根の創作「思い花」(安慶名久美子作詞作曲)は、阿波根と玉城流佐枝乃会の佐和田君枝会主が踊った。安慶名のきらびやかな箏で始まる。男女がデイゴを交互に持ちながら、愛を語るように舞った。
 師範の喜屋武孝美、黒島あゆみ、宮城成子は古典の一人舞に挑んだ。教師の比嘉潤、幸喜梨江、嘉数紀子、長谷川敬子は「本嘉手久節」や「花笠踊り」(宇根作舞)などを披露した。フィナーレは出発を祝う歌に乗せ、18人の門下生が四つ竹を打ち鳴らした。地謡は西江喜春、安慶名ら。