那覇空港増設 有害物質の確認法説明 国が県、管理組合に


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 那覇空港滑走路増設事業に向けて内閣府沖縄総合事務局が提出した埋め立て申請について、県と那覇港管理組合が1日に送った質問19項目25問に総合事務局は15日、回答した。埋め立てに使う海砂や岩ズリ(埋め立て材料の廃石)に有害物質がないかどうかは、工事請負業者が購入する際に確認することなどを説明した。

 埋め立てに使う公共残土は公共事業発注者が提出する試験結果を確認する。
 絶滅の恐れが高いジュゴンの保護では、埋め立てに使う海砂を船で運搬する際、海岸から10キロ以上離れて航行するよう業者へ指導する。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設へ向けた埋め立て申請書で、ジュゴンの行動範囲が沖縄島の沖合約10キロと記載されていることを根拠とした。
 工事で影響を受ける絶滅危惧種の海藻クビレミドロやサンゴ類の移植計画などを確認する環境監視委員会は、環境関係の専門家ら約10人で構成する予定で、要綱案を提示。工事で使う仮設桟橋の撤去後は、桟橋を支える鋼管矢板(やいた)を海底から引き抜いた跡を確認し、穴が残っている場合は砂や砕石で埋め戻すことなどを説明した。