「花風車」幻想的に 平良律司子独演会


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「花風車」を踊る平良律司子=2日、国立劇場おきなわ

 琉舞にぬふぁぬ会の平良律司子(りつこ)会主の第3回独演会「『舞の道』あらた」が2日、浦添市の国立劇場おきなわで開かれた。

平良会主の芸歴50年と還暦を記念した公演。幻想的な創作「花風車(はなかじまやー)」や伊禮昭子師匠のおはこ「本花風」、古典などを踊った。
 「花風車」(勝連繁雄作詞作曲、平良作舞)は「夢」「寂寥(せきりょう)」「玉露」の3曲構成。勝連らしい旋律の「夢」は、平良の弟子・山内詩織が夢の世界を表現した。「寂寥」で現実に戻り、平良が登場。風車のようになっているクチナシの花を吹いて回し、いとしい人への思いや寂しさが伝わってきた。「玉露」で夜が明け、前に進むように軽快に舞った。今回、新たな歌と踊りも加えた。
 地謡は勝連、比嘉康春、喜舎場盛勝ら。