本部港にミジュン、マグロ


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 「本部港でマグロが釣れた」
 世界中の魚の中で最も数が多い魚がイワシ(方言名・ミジュン)。その多くは大きな魚の餌になるので漢字では鰯と書く。秋から冬にかけて漁港内に集まるミジュンの周りには必ず大型魚とその大型魚を狙うアングラーがいる。
 雨模様の2月18日、本部港の赤灯台付近にミジュンが入っていたが、4時半着のフェリーが入港すると群れは追い出されるように外海に面した大岸壁に移動した。バケツの中で飛び跳ねるミジュン、その釣ったミジュンを餌にウキを付け泳がせて大物を狙う人、打ち込んでタマンを狙う人などさまざまだ。
 午後5時、泳がせ釣りをしていたアングラーのサオが大きく曲がる。右に左に100メートル以上もウキが走り、その下には黒い大きなマグロの魚影、ハリスが細いので無理ができない。周りにはタモやギャフを手にした人たちが集まる。20人近い釣り人が見守る中、30分がかりでギャフが打ち込まれ血まみれのマグロが引き上げられた(時合い、仕掛け、ミジュン情報の問い合わせはもとぶつりぐまで)。

☆海に親しむ親子のつどい。1泊2日、渡嘉敷一文字で磯釣りにチャレンジしたい参加家族募集
 主催・国立沖縄青少年交流の家。日時・3月3日(土)―4日(日)、「講師・城一人」。参加費・大人3000円(宿泊/3食/渡し/保険/マキエ/島内バス代含む)、トイレ有り、ほかに渡嘉敷島往復フェリー2660円、釣り具は各自で。対象・小学校高学年以上とその家族(先着40人)、申込先098(987)2306。初めての方、その他釣りに関する問い合わせはフィッシング沖縄社098(933)2073。

「各地の釣果」
 ◎絶好調の抱卵タマン、本島西海岸。19日午前6時、北谷海岸で72・2センチ、5・6キロを新垣浄次さんがハリス18号の打ち込み釣りでゲット。(マンモス泡瀬)同日の午前6時にも西崎で當山満さんが71センチの大型を釣った。(マンモス小禄)
 ◎座間味のタマン、17日、安室島には5人が入ったというので仲間正也さんは安護の浦へ、ほかの3人も別のポイントへ分散した。午前1時30分に49・7センチ、1時50分に59・5センチ、午前5時に71センチがヒット、いずれも卵は入ってなかった。安室島の5人は“ボウズ”ほかのポイントの釣果は50センチ1匹だった。(サンノリー2)
 ◎78センチ大型コチ、キビナゴの餌がベスト。2月18日、糸満西崎漁港内でウキ釣りと打ち込みの二刀流の鳥羽真治さん、朝からボウズで夕方5時にあきらめて納竿しようとした時、打ち込んでいたサオが海面にプカプカ浮いているのを発見、ウキ釣りのサオを延ばして引き上げると78センチの大型コチが付いていた(マンモス小禄)。2月12日、河村哲治さんもキビナゴの餌のウキ釣りで73・5センチのコチを西崎で釣っている。
 ◎金武湾、マジク釣り乗り合いで48センチなど。2月10日、粟國滋也さん、屋慶名漁港から乗り合いでの釣果。隣の人も40センチ級のマジクにグルクマなど釣っていた。この日は流れがないのでオモリは20号の軽いものを使った。(サンノリー2)
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 フィッシング沖縄社 城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

(1)本部港赤灯台のミジュン釣り
(2)細仕掛けの泳がせ釣りにマグロがヒット
(3)港の船着き場で釣れたマグロ
(4)北谷海岸で釣れた抱卵タマン5.6キロと新垣さん
(5)安室島に上がれず別磯で釣れたタマンと仲間さん
(6)釣れたら日本記録、沖縄のコチは特大が多い。78センチと鳥羽さん
(7)金武湾で船からのヨナバルマジク釣り、粟國勝也さん(右)と滋也さん