【読谷】県内ホテルの和食料理長らでつくる「煮鉢会」(会長・柏原剛雄ホテル日航アリビラ和食料理長)がこのほど、読谷村渡具知の福祉施設ケアセンターきらめきに出張し、デイサービスに通うお年寄りたち約40人に会席料理を無料で振る舞った。なかなか口にできない豪華な料理に、通所者たちは「おいしくいただきました」と満足そうな笑顔を浮かべた。
煮鉢会は7月、技術向上や地域のボランティアに取り組むため、県内6リゾートホテルとすし職人ら12人で結成した。
献立はマツタケを使った前菜や野菜の炊き合わせ、サワラの香り焼、握りずし、水菓子など、この日のために考えた8皿。飲み込みの難しい人には具を細かくしたりペースト状にしたりするなど配慮した。
宜寿次ハツさん(96)は「食べたことのない料理ばかり。とてもおいしかった」と満足げ。松田廣輝さん(80)も「グッドテイスト」と、笑顔で親指を立てた。
柏原会長は「お年寄りにとって食は楽しみの一つ。料理を通して元気になってほしい。今後も続けたい」と語った。施設の渡慶次憲代表は「喜んでもらいたいという一流料理人たちの思いに感動した」と感謝した。
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