次世代に戦争語り継ぐ 平和ウムイ事業、久米島で報告展


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「平和のウムイ事業」成果報告展の見学に訪れた久米島中学校生徒ら=1日、久米島博物館

 【久米島】沖縄戦体験者が子や孫など家族に戦争体験を語る様子を映像で記録した「子や孫につなぐ平和のウムイ事業」の成果報告展(沖縄県平和祈念資料館主催)が1日から7日まで久米島博物館で開かれた。

 昨年からことしにかけて、久米島や沖縄本島、宮古、八重山などの戦争体験者から聞き取りした映像のほか、証言をまとめたパネル、冊子で紹介している。沖縄県平和祈念資料館学芸主査真栄平房佳さんは「成果報告展を通して、平和を考える一つのきっかけにしていただければ」と話した。
 開催初日の1日には、町民や久米島中学校生徒らも訪れ、パネルや映像を真剣な表情で見つめながら、熱心にメモを取っていた。
 見学した町民は「今回だけでなく、また展示してほしい」と要望していた。(中島徹也通信員)