竹富教科書で文科省政務官が再び是正要求


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県教委の諸見里明教育長(左)を呼び、竹富町へ是正要求するよう指示した文科省の上野通子政務官=28日、文部科学省

 【東京】八重山教科書問題で、文部科学省の上野通子政務官は28日、県教育委員会の諸見里明教育長を同省に呼び、竹富町へ是正要求するよう重ねて指示した。

諸見里教育長は「県教育委員会はまだ結論に至っていない。委員会の立場を理解してほしい」と述べるにとどめた。
 上野政務官は「いまだに是正要求していないのは大変遺憾だ。仮に是正要求しないなら県教委は地方自治法に反する」と述べ、早急に是正要求するよう求めた。
 面談終了後、諸見里教育長は21日に県教委が出した中間報告で「竹富町では教科書が給付されており、混乱していない」などの理由を説明した。上野政務官は速やかに結論を出すよう求めたという。諸見里教育長は「文科省の指示を持ち帰り、県教委で再協議する」と述べた。結論を出す時期については「県議会などの日程もあり、年内は難しい」との認識を示した。