コラソン前半戦検証 主力にけが人続出


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後半戦の起爆剤として期待がかかる棚原良=27日、浦添市内

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンはレギュラーリーグ全16試合のうち9試合を消化し、後半戦に突入している。コラソンは現在3勝6敗の6位。4位までが進むプレーオフ(PO)進出に向けた戦いは正念場を迎える。

 今季のコラソンは開幕前から主力にけが人が続出し、前半戦は苦しい戦いを強いられた。主将の水野裕紀が復帰した4戦目以降は落ち着きが出てきたものの、昨季得点王の東長濱秀作がけがで抜けた穴は大きく、得点力という課題をここまで克服できていない。
 1試合平均の得点は23点で9チーム中8位。相手が退場者を出した場面で得点を重ねられない、ノーマークシュートを外す、後半途中にミスから失速する、という悪いパターンからの脱却が必要だ。一方で持ち味の守備は安定してきている。大同特殊鋼、トヨタ車体、大崎電気の上位陣も対コラソン戦では変形守備に手こずり得点を伸ばせていない。堅守速攻をいかに、きっちりこなせるかが後半戦の鍵だろう。
 昨季のPO進出ラインは8勝から9勝だった。逆算するとコラソンは残り7試合で確実に5勝は挙げたい。これまで出場ゼロの東長濱もようやく復帰のめどが立ち、次戦のトヨタ自動車東日本戦(12月1日・山梨県)では守備で出場する可能性がある。大同特殊鋼から新加入した棚原良も、190センチの長身と左右で攻撃できる得点力があり、後半戦の起爆剤として期待したい。
(大城周子)