大学院大学内カフェが優秀賞 フードアクション・販売消費部門


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フードアクションニッポン優秀賞の受賞を喜ぶカイト+のスタッフ=2日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学

 【恩納】食料自給率向上に貢献する事業者・団体を表彰するフード・アクション・ニッポン2013(同実行委員会主催)の表彰式が3日、東京都内であった。県内から沖縄科学技術大学院大学(恩納村)内のカフェ「YANBARU HARUSAA,S TABLE KAITO+」(石田京子店長、ヤンバルハルサーズテーブルカイトプラス)が販売促進・消費促進部門で優秀賞を受賞した。

 「カイト+」は名護市のパン屋「パン・ド・カイト」と農業生産法人「クックソニア」が共同運営する。本島北部産の野菜を活用し、菜食主義者向けのメニューも含め、海外の研究者らにやんばる野菜の魅力を発信している。野菜をカフェ内で販売するほか、売り切れない物は総菜に使い、廃棄物をゼロに近づけている。買い取り制のため生産者の収入安定につながり、店側の求めに応じてコリアンダーなど香草類も生産するなど、農家の品目拡大にも貢献している。
 カイト+の石田店長は「東南アジア出身者が手に入れにくい食材も販売しており、日本人、外国人双方に喜ばれている」と話した。クックソニアの小泉伸弥さんは「多品目栽培に取り組むことができ、新たな野菜を活用する地域の店舗も出てきた。農家と飲食店の結び付きが強まった」と波及効果を挙げた。
英文へ→Cafe within OIST wins Food Action Nippon Award