名護市長選、一本化協議は決裂 末松、島袋氏が会談


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 【名護】来年1月の名護市長選に出馬を表明している島袋吉和前市長と末松文信自民党県議が4日、一本化をめぐって市内で会談したが、双方とも出馬を譲らず、協議は決裂した。

 島袋氏は同日夜、市内の事務所で記者会見し、末松氏に「県議のあなたが元のさやに収まったら保守の分裂はなくなる」と出馬辞退を求めたと説明。だが末松氏は会談後、取材に対し「(出馬を)降りることはない」と明言した。
 一本化をめぐり2人が直接会談したのは初めてというが、島袋氏は会見で「これで一本化はない、進むしかないということで結論を出した」と強調。末松氏も「一本化は調整できればいいが、自民の推薦も決定したので、このまま出馬の準備を進めたい」と明言した。
 市長選には米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する稲嶺進市長が再出馬を表明しているのに対し、反現職系は移設推進を掲げる島袋氏と、移設容認派が推す末松氏の一本化作業が焦点となっている。