那覇市長「本土は高みの見物」 オール沖縄を主張


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 那覇市の翁長雄志市長は9日の市議会答弁で、来年1月の名護市長選について「また沖縄が二つに分かれていくことになる。これを避けなければ沖縄の政治状況がまた元の木阿弥(もくあみ)に戻ってしまう。県民の心を一つにするのが大事だ」と述べた。

知事選や同市長選などで普天間の辺野古移設問題にばかり注目が集まる点について「市民、県民生活が置き去りにされ、実に悲しい」と語った。花城正樹氏(民主)の質問に答えた。
 県内選挙で保革が争う状況に関し「コップの中で争うのを本土から高みの見物で見られている」と表現。
 「県民からしたら、この悲しい分裂は本土に対して何も対抗するところはない」と述べ、保革の枠組みを超えて今後も県外移設要求などで一致することが重要だとの認識を重ねて示した。