「埋め立て不承認を」 400人が集会、知事を後押し


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辺野古埋め立て不承認を求め、シュプレヒコールする集会参加者=12日、那覇市の県庁前県民広場

 「辺野古埋め立ての不承認を求める県民集会」(主催・基地の県内移設に反対する県民会議)が12日、那覇市の県庁前県民広場で開かれ、約400人が参加した。参加者からは「知事は公約を守って、頑張ってほしい」「ウチナーンチュの誇りを守ってほしい」と仲井真弘多知事を激励するあいさつが相次いだ。

集会の趣旨に賛同する団体が16日昼から県民広場で座り込み行動をすることも報告された。
 あいさつに立った全員が、仲井真知事がこれまで知事選に出馬した際、対立候補を応援した人々。しかし、拡声器から聞こえてきたのは、仲井真知事を応援する声だった。「辺野古新基地を造ってしまったら、われわれの平和を愛する心がずたずたにされる。承認しないよう、仲井真さん、頑張ってください」(平和市民連絡会の宮城=内海えみこ共同代表)。「仲井真さん、『県外が早い』と言ってきたこれまでの言葉を忘れないでほしい」(ヘリ基地反対協の安次富浩代表委員)。
 集会に参加した上間芳子さん(68)=那覇市=は「自民党の沖縄関係国会議員や県連が公約を撤回した今、仲井真知事には公約も沖縄の誇りも守ってもらいたい。最後までみんなで応援したい」と話した。
 集会では「仲井真知事に埋め立て不承認を求める決議」と「公約破りの国会議員、県議会議員の辞職を求める決議」を採択した。その後、参加者らは、国際通りをデモ行進した。