モンパチ高里 グレ釣り全国V


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 年末になってビッグニュースが飛び込んできた。モンパチことモンゴル800のドラムス、高里悟さんがG杯で全国優勝したというのだ。釣りを覚えて10年。2001年にリリースしたアルバムが爆発的なヒットをするなど、余裕のないスケジュールの中で「楽しいから」と時間を見つけては竿を出し、メキメキと頭角を現した。

 沖縄代表で釣り大会に出場したこともある。5年前から全国的にメジャーな釣り大会であるG杯を意識して、ライブツアーの合間に名手たちに教えを受けた。九州では池永祐二氏、四国では松田稔氏、岡山では南康史氏らからスケジュールを調整しながら指導を受け、潮の読み方や細かな仕掛けの工夫など、名手たちもうならせる技術を手に入れた。

 そして12月1~3日。高知県宿毛市の鵜来島で、全国10会場の予選勝ち抜き者にシード、推薦を含む48選手が参加してグレの釣技を競った「第32回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権」(主催・がまかつ)で、悲願の沖縄出身者の初優勝を果たした。「最高にうれしい! 早くG杯を沖縄に持って帰りたい」。高里選手はお立ち台の上で、夕日を受けて輝くカップを見つめながら喜びを爆発させた。

 天は二物を与えずというが、二物も三物も才能を持った高里さん。今後の活躍が楽しみだ。

(おきなわ釣王国社・仲栄真修)

12月3日、G杯がま磯(グレ)選手権で沖縄出身者初優勝を果たした高里悟さん(中央)
12月6日、宜名真海岸で1キロ前後のアオリイカ2杯を釣った加藤友梨さん(team 半地海賊団)
12月6日、嘉手納海岸で2.2キロのアオリイカを釣った宮城匠平さん
12月9日、石垣島サザンゲートで55センチ・2.22キロのタマンを釣った新慎太郎さん(フィードマン)
12月11日、嘉手納海岸で2.02キロのアオリイカを釣った安座間力さん
12月12日、慶良間沖で172センチ・44.4キロのカンパチを釣った仲村勇也さん
12月14日、東江テラスで35センチと26センチのガーラを釣った玉城直幹さん
12月11日、南部海岸で116センチ・15キロのロウニンアジを釣った宮城幸馬さん
12月10日、西崎モクマオポイントで30~38センチのチヌを数釣った宮城勝弘さん