しまくとぅば決議 33議会 県民運動を後押し


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 県内41市町村議会は今年に入り20日までに、新たに9議会が「しまくとぅばの普及促進に関する宣言決議」を可決したことが分かった。過去と合わせると可決した議会は計33議会に上る。しまくとぅば連絡協議会(照屋義実会長)がまとめた。同連絡協は「県民運動の大きなプラスになる」と期待している。

 決議は、那覇市文化協会、NPO沖縄語普及協議会、NPO沖縄県うちなぁぐち会が12年、各市町村議会に可決するよう陳情した。那覇市文化協会などが13年8月にしまくとぅば連絡協議会を立ち上げ、11月にあらためて陳情した。同連絡協が用意した決議案では、しまくとぅばは「伝統文化の基層」であり「次世代へ継承していく責務がある」とし、県民が親しめるよう議会はあらゆる努力をすると宣言している。
 同連絡協の名嘉山秀信副会長は「県の普及計画が一過性にならないよう全市町村議会が決議を可決して行政と復興に取り組んでほしい」と話した。同連絡協によると、13年に決議を可決したのは本部町、恩納村、宜野座村、粟国村、伊平屋村、久米島町、与那国町、豊見城市、伊是名村。