【ドイツ】大学、県人会と交流 高良副知事、ドイツ視察


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体験発表するジュニアスタディー経験者(右)=11月9日、ドイツのデュッセルドルフ日本商工会議所

 視察のため欧州を訪れた高良倉吉副知事の一行とドイツ沖縄県人会による交流発表会「沖縄デー・イン・デュッセルドルフ」が11月9日、ドイツのデュッセルドルフ市にあるハインリッヒ・ハイネ大学とデュッセルドルフ日本商工会議所で催された。同大と琉球大の交換留学生や県のジュニアスタディー参加者らによる体験報告があったほか、ドイツ人による沖縄空手の披露があった。

 高良副知事、嶋崎郁在デュッセルドルフ日本国総領事があいさつした後、ドイツ沖縄県人会の外間久美子会長から県人会誕生までの経緯が報告された。学生からはドイツ生活について、デュッセルドルフ市だけではなく、ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)全州で電車や地下鉄、バスが自由に利用できる学生証や海外での健康管理、治安、海外で人気の日本食などについて意見発表があった。ドイツ人学生の沖縄留学体験も語られ、高良副知事も熱心に耳を傾けていた。
 嶋崎総領事は「沖縄の文化や料理が好き。とても楽しみにしていた」と話し、全プログラムに参加した。空手を披露したミュルハイム市の「無限道場」では、指導者が毎年沖縄で5週間の稽古を受けている。子どもから大人の真剣な演武に参加者の拍手が送られた。
 日本料理店で開かれた懇談会では、ドイツ沖縄県人会の今後の抱負や課題も報告された。琉球大学で高良副知事に学んだドイツ・ポーランド人研究者らも加わり、交流を深めた。
 高良副知事は「短い滞在でしたが、沖縄の深いつながりを感じることができ、濃厚な一日でした」と話した。
 外間会長は「これまでの歴史を振り返りながら、沖縄県や在デュッセルドルフ総領事館に(県人会を)アピールでき、手応えを感じることができた」と喜んだ。最後は全員でカチャーシーを踊った。(田中由希香通信員)

※注:嶋崎郁在デュッセルドルフ日本国総領事の「崎」は、「大」が「立」の下の横棒なし