名護市長選 保守系候補、きょうにも一本化で最終調整


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(左から)末松文信氏、島袋吉和氏

 【名護】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題が最大の争点となる来年1月19日の名護市長選で、移設を容認する末松文信前自民党県議と、移設推進を掲げる島袋吉和前市長の立候補を一本化する調整が24日までに最終段階に入った。

移設に強く反対する稲嶺進市長が再選出馬の準備を進める中、末松、島袋両氏は25日にも会談するが、自民が推薦を決めた末松氏への一本化の公算が大きくなっている。
 一本化調整では20日、自民党本部で移設問題の特命担当を務める中谷元・元防衛庁長官が来県し、島袋氏や陣営関係者と会談した。会談後、島袋氏は「一本化はない」とこれまで同様に否定しつつ、調整の可能性について含みを持たせていた。
 その後も防衛閣僚経験者らが島袋氏と接触を重ねている。島袋氏は24日、「25日以降、末松氏と会う予定がある」と明言。一方、末松氏も「知事の埋め立て判断が迫っており、日程も含めて調整していると思う」と会談を認めた。
 野党市議は「市長選までもう時間がない。今週がヤマ場だ」と語った。
 移設問題をめぐり、仲井真弘多知事の辺野古埋め立ての可否判断が迫る中、安倍政権は一本化調整を急いでいる。