仲井真知事、負担軽減策を評価 27日に辺野古埋め立て判断


仲井真知事、負担軽減策を評価 27日に辺野古埋め立て判断 自民党の照屋守之議員の質問に答える、仲井真弘多県知事=2013年12月4日午前、県議会
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 【東京】仲井真弘多知事は25日午後、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた政府の埋め立て申請をめぐり、首相官邸で安倍晋三首相と会談した。安倍首相は仲井真知事が求めていた基地負担軽減策などの要望に対し、米軍基地内の環境保全や調査に関する新たな政府間協定の締結に向けた交渉を始めることで米側と合意したことなどを報告。仲井真知事は「驚くべき立派な内容を提示していただいた。お礼を申し上げる」と述べ、負担軽減策の内容を高く評価した上で、埋め立て申請の可否判断を27日に正式表明する意向を示した。

 安倍首相は会談で普天間飛行場に配備されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの訓練について、半分をめどに県外の複数の演習場で実施する方針を伝えた。米軍牧港補給地区の7年以内の全面返還に関し、前倒しを検討する作業チームを防衛省に設置したことも報告した。
 さらに首相は「安倍政権は沖縄振興と基地負担軽減に政府一丸となって取り組む」と表明。これに対し仲井真知事は「首相の気持ちを胸に受け止め、埋め立ての承認、不承認を決める」と述べた。
 知事は首相との会談後、記者団に「結構早く取りかかってもらった。いい正月になると実感した」と述べた。
 首相は記者団に対し「政府として、できることは全て行っていく。しっかり結果を出したいと決意している」と語った。
 知事は25日夜、沖縄に戻り、県幹部と最終的に協議した上で、埋め立て承認を正式に決定する。
【琉球新報電子版】
英文へ→Okinawa Governor appreciates Japanese government’s suggestions for reducing base burden