知事が辺野古埋め立て承認 午後に会見、見解表明 普天間移設


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「知事は辺野古埋め立て申請に不承認を」と抗議の声を上げる市民団体のメンバーら=27日午前10時51分、那覇市泉崎の県民広場

 仲井真弘多知事は27日午前、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けて政府が申請した埋め立てを承認した。午前中に知事の公印が押された承認書を埋め立て事業者である沖縄防衛局に送達した。知事は午後3時から記者会見して承認を正式に表明し、承認の理由などについて説明する。

 一方、普天間の県外移設を選挙公約に掲げていた知事の埋め立て承認に対して反発が広がっており、県庁前の広場には午前中から市民らが集まり、抗議の声を上げた。県は同日昼、知事の体調不良を理由に記者会見場所を当初予定していた県庁から那覇市内の知事公舎に変更すると発表した。
 知事は同日午前10時ごろから、知事公舎に県幹部を集めて三役会議を行った。会見での説明内容などについて詰めの調整を行ったとみられるが、知事は自らの「県外移設」公約の主張は堅持するとしている。
 午後1時からは県の部局長ら幹部と協議し、午後1時半からは与党の自民党県連、公明党県本両党に対し、承認について説明する。
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