男子・比嘉、女子・新垣V2 県学生ジュニアゴルフ


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 ゴルフの第5回沖縄学生ジュニアオープン選手権大会最終日は27日、中城村のオーシャンキャッスルCC(男子6350ヤード、女子5821ヤード、ともにパー71)で行われ、男子は比嘉一貴(本部高)が通算10オーバーで、女子は新垣比菜(具志川中)が14オーバーでそれぞれ2連覇を果たした。

◆けが克服 王座守る/比嘉
 けがから復帰したばかりの比嘉一貴が、ブランクを感じさせない安定したプレーで2年連続3度目の頂点をもぎ取った。2カ月前に左手の中指を剥離骨折。出場を予定していた国体も出られず、ゴルフができない時期が続いた。
 完治したのは、試合のわずか2週間前。「久々の試合だったし、自分でも期待していなかった」と振り返るものの、初日前半は唯一のアンダースコアをマークするなど出だしは好調。
 18番でOBを2度たたきライバルの玉城海伍(首里高)に首位を奪われてしまうが、最終日も大崩れすることなく「ミスしても切り替えられた」と通算10オーバーに抑え、王者の座を守り抜いた。
 高校3年の比嘉は、松山英樹らを輩出した名門・東北福祉大への進学が決まっている。2月に高校最後の大会を控えるが、会場となるカヌチャではことし玉城に2度の敗北を喫している。
 「試合勘を取り戻したかったけど、風の読みがまだ甘かった」と、連覇だけでは物足りない。「次に優勝するのはもちろん、試合運びや試合の感覚を取り戻したい」。節目の一戦を見据え、静かに闘志を燃やす。(仲本文子)

◆“天才中学生”新垣に敵なし/最高の締めくくり
 “天才中学生”新垣比菜が、連日の悪天候をものともせず通算14オーバーで2連覇を果たした。
 初日は降雨、最終日は強風にさらされながらのラウンドだったが「とにかくスコアをまとめるように頑張った」。周囲が次々とOBとする中で2、10番でバーディーを沈めるなど、実力の高さを見せつけた。
 ことしは同大会を含め県内で8勝、県外でも4勝を挙げるなど、若きヒロインの躍進はとどまることを知らない。自身でも「最近はアンダーで優勝できることが多くなった」と胸を張る。
 2013年は最高の締めくくりとなったが、早くも来年1月にダイキンアマを控える。ことしはダイキンの本戦でベストアマも受賞し「ことしより良い成績を残せるように頑張りたい」と、さらなる飛躍を誓った。

18番(パー4)セカンドショットを放つ比嘉一貴=27日、オーシャンキャッスルCC(仲本文子撮影)
1番(パー4)でティーショットを放ち、ボールの行方を見詰める新垣比菜