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ラグビーの全国高校大会は30日、東大阪市多目的広場などで2回戦を行い、県代表の名護は28―5で関商工(岐阜)を破って県勢過去最高の成績と並ぶ7年ぶり2度目のベスト16入りを果たした。
名護は1月1日の3回戦で、東海大仰星(大阪第1)と準々決勝進出を懸けて対戦する。
名護は前半10分、左WTB(ウイング)浦崎剛史郎が左中間にトライを決め先行。同18分にはFB(フルバック)永野将也のトライでリードを広げた。後半1分にはパスをつなぎ永野が再びトライ、23分にはモールで押し込みNo.8(ナンバーエイト)新垣大志が決めた。
◆「諦めず前へ」守備から好機/県勢初8強へ意欲
「前に出てディフェンスにいく」―。それが2回戦に臨む名護が確認し合った合言葉だった。
序盤から積極的に前に出てぶつかっていった。関商工の攻撃ラインをタックルで断ち切ると、ここから流れを引き寄せた。
前半10分にWTB浦崎剛史郎のトライなどで7点を先行。しかし同18分には、自陣のゴールライン寸前まで深く攻め込まれた。
ここで名護が粘りを見せる。何とか押し込もうとする相手に対し、次々にタックルを浴びせた。関商工もいったんつぶされてもパスを出して前進を試みるが、名護は激しい当たりでこれを防ぎ切った。
辺土名斉朝監督は「あそこで防いだのがすごく大きかった。決められたら流れが変わっていたかもしれない」と振り返る。
FW陣の要となるNo.8新垣大志は「前に出て、低く速くタックルしていこうと皆で話し合っていた」、PR玉城郷海は「絶対に諦めないで前に出ていった」と胸を張った。
攻撃は速い展開から得点を重ねたほか、後半23分にはモールで押し込むことにも成功した。
体格で上回る相手に負けなかったことに「しっかり練習してきたことが出せた」と宮里純貴主将。次は優勝候補に挙げられる東海大仰星(大阪第1)と当たる。「自分たちの展開ラグビーがどこまで通じるかやってみたい」。そう話し、県勢初の8強入りへ気を引き締めた。(宮里努)