首里高女子OBが手作り応援旗 春高バレー出場


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新しい応援旗を贈呈され、笑顔の首里高女子バレー部と同OB会メンバー=2013年12月29日、同校体育館

 今月開幕する「春の高校バレー」に初出場する首里高校女子バレー部に、同OB会の有馬憂莉さん(県立芸大3年)らが12月29日、手作りの応援旗を贈った。

 首里高校は9月の春高バレー県代表決定戦で、県内強豪校を破り優勝。夢の大舞台への切符をつかんだ。これまでの応援旗は、約30年にわたり受け継がれてきた。有馬さんは「自分たちの現役時代には破れが目立ち、いつか何とかしなければいけないと思っていた」という。
 同校の染織デザイン科を卒業し、現在も大学で染織を専攻する有馬さんは、春高出場の吉報を受け、自らの手で応援旗を作ろうと決意。少額ずつカンパを集め卒業生数人と制作を開始し、約2週間かけて染め上げた。
 これまで受け継がれてきた旗と同じ「気迫」の2文字がメーンだが、校章を紅型風に仕上げるなど独自のデザインも加えた。長年使えるように裏地も施した。
 有馬さんは「現地に応援には行けないけれど、思いのこもった旗と一緒に頑張ってほしい」と激励した。
 バレー部の大田青和(はるな)主将は「とってもうれしい。先輩方の気持ちを背負って、本番は全力で戦いたい」と、真新しい応援旗を手に健闘を誓った。(仲本文子)