知事、9日にも県議会出席 埋め立て承認で論戦へ


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 仲井真弘多知事が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立てを承認したことを受けて、県議会は7日に各派代表者会と議会運営委員会を相次いで開き、臨時会の日程や知事の出席について議論する。臨時会は早ければ9日に招集される見通し。県によると、知事の埋め立て承認が11月定例会の閉会後だったこともあり、知事も出席を求められれば応じる方向だという。

野党側は知事の埋め立て承認の理由などについて、緊急質問などで厳しく追及する構えで、知事の「独断」による承認の是非をめぐって激しい論戦が展開されそうだ。
 野党は仲井真知事が承認を発表した昨年12月27日、全21議員の連名で臨時会の開会を請求した。仲井真知事が議会に説明なく、政府の埋め立て申請を承認したことに対する抗議決議の提出も模索している。
 野党全会派に加え、中立会派のそうぞう、与党の公明も知事の説明は必要との立場で、開会請求に賛同している。自民は抗議の意見書や決議の採択は認められないとの立場だが、「知事からの一定の説明は必要」との声も上がっている。
 野党は知事が辺野古の埋め立てを承認したことと、県外移設公約との整合性、環境保全など法的な基準を「適合」と判断した理由などについて仲井真知事や担当部局を追及する方針。
 知事は昨年12月17日に都内の病院で「脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)症」と診断された。県は約1カ月の安静加療が必要で、公務は日々の症状を見て対応するとしている。知事は年末年始は知事公舎で静養し、元旦の恒例になっている年始会も見合わせた。