ガラスの塊に命吹き込む 名護の職人・大城尚也さん


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 【名護】今にも駆け出しそうな、前足を高く掲げたガラスの馬が人気を集めている。ことしのえとである「馬」の勢いある姿を作るのは「森のガラス館」(名護市為又)の大城尚也工場長(49)。熱したガラスをはさみやこてでひねって成形し、1個作るのに1分とかからない。瞬時の職人技に見学した観光客からは驚きの声が上がる。

 海外のクリスタルガラスの技法を参考に、3年ほど前から試行錯誤しながら開発した。2013年暮れから販売を始めた。馬のほか、猫や昇り龍などもある。
 大城さんは「集中力が必要だが、もう体が覚えている」と話し、同館を訪れた観光客の前で次々と真っ赤なガラスの塊に新しい命を吹き込んでいく。
 あっという間に出来上がる馬の姿に観光客からは拍手が起こる。大城さんは「お客さんに喜んでもらえるのが一番」と笑顔を見せた。
英文へ→Okinawan craftsman creates horses out of glass

ガラスの塊から、あっという間に「馬」を作り出す大城尚也さん=12月29日、名護市為又の森のガラス館
今にも駆け出しそうな「ガラスの馬」