産卵始まり、タマン荒食い中


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 「3月の釣り」
 今月19日は旧暦では2月1日、この日を境に海は冬から夏の海へと少しずつ変化を始める。昔から旧暦2月は沖縄近海では低気圧の発生が多く、2月風回り(ニンガチカジマーイ)と言って台風シーズンと同じように海難事故が多く、海のレジャーには注意が必要な季節である。
 ◎産卵タマンただ今荒食い中、那覇一文字。多くの魚のトップを切ってタマンの産卵が始まった。魚の産卵は個体や地域により1|2カ月もずれがあるようで、本島南部が早いと言われている。那覇一文字常連の宜野湾市の知念さんグループは、前々週から5キロオーバーの大型タマンにハリスをブチブチ切られているという。30年近いベテラン、丸沖つりぐのおやじさんも「昼は北、夜は新堤が絶好調、産卵が終わる3月中旬にはペースダウンする」と予想している。
 <各地の釣果>
 ◎超特大! 51キロ、127・2センチのアーラミーバイ伊平屋島の防波堤で。ハシゴもなく波があると上がれないので、大物が釣れるかもと凪(な)ぎの日の2月18日、ステップ名護店のスタッフ与那城守幸さんら3人は運よくテトラを伝って新堤に上がる事ができた。昼はガラサー狙いでアタリ1度、夜はクエザオ2本に友人が石鯛ザオ2本を出しタマン狙いで60センチオーバー3匹をゲット。アーラミーバイが釣れたのは午後9時40分、その前に2度、後にも1度アタリがあった。サオがまクエ100号、リールペン9/0、道糸磯ハンター80号、ハリスも6編み、オモリ80号、クエバリ60号、餌はサバ1匹。(ステップ名護)
 ◎2日間で78匹、チヌ大釣り。2月16日、夜釣りで30センチ前後のチヌ44匹を釣った北谷町の具志堅章さん、2月24日も同じ本島南部の防波堤で夜釣り、友人と34匹の数釣りをした。仕掛け、磯ザオ1号、リール2500番、道糸3・5号、ハリス1・5号(2メートル)、ハリチヌ4号、ウキ1号俸ウキ、餌オキアミ。(サンノリー北谷)
 ◎またまた77センチの大型コチ。冬の漁港や河口のボスはコチである。グロテスクで、黒い泥地に生息しているので地元の釣り人には人気がないが、本土の釣りファンにはミーバイ以上の人気ターゲットである。2月24日昼ごろ、ガーラは季節的に少し早いかなと思ったが、ボラを餌に打ち込んでいた比嘉正則さん、77センチのコチを那覇港で釣った。(マンモス曙)
 ◎眠りながらタマン狙い、ツチホゼリ(ミーバイの仲間)を釣った神谷辰徳さん。2月25日、本島東海岸の漁港で友人と2人で夜釣り、仕掛けを投入してぐっすり寝込み、午前4時に仕掛けを上げるとどちらも2メートルぐらいの大きなウツボ、再度餌のハラモを付け打ち込んで30分眠って4時半ごろリールを巻くと46・7センチのツチホゼリが釣れていた。(マンモス泡瀬)
 <船釣り>
 ◎深海釣りで7キロオーバーのアカマチなど、糸満市の城間忠太さん。2月18日、アリサII(宮城船長)での釣果。(つりぐのぞうさん)
 ◎62センチの大型シルイユー、慶良間沖で那覇市の重久義昭さん。2月24日、福の丸(安谷屋船長)での釣果。(マンモス小禄)
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