名護市長選 末松、稲嶺両候補が雨の中で政策訴え


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(右から)末松文信氏 稲嶺進氏

 【名護市長選取材班】19日投開票の名護市長選に立候補している無所属新人で前県議の末松文信氏(65)=自民推薦=と無所属現職の稲嶺進氏(68)=社民、共産、社大、生活推薦=の両候補は14日、雨の中、それぞれ有権者の支援を訴えた。末松氏は市街地を中心に運動を展開し、稲嶺氏は公務の合間を縫って支持を呼び掛けた。

 末松氏は同日午前中から市内の企業などの朝礼に参加して支援を呼び掛け、午後2時すぎからは街頭演説に立った。米軍普天間飛行場の辺野古移設問題については、仲井真弘多知事の埋め立て承認で「一定の決着がついた」と主張。「一日も早く名護市を正常に戻し、新しい名護市をつくろう」と訴えた。
 市中心部の宮里や城、大東、大北などを回り、米軍再編交付金を活用した医療や福祉、教育支援の政策「スエマツビジョン」をPRした。夕方からは川上好久副知事も駆け付け、再び企業訪問などに出向いた。
 稲嶺氏は市役所登庁前、日課の交通安全指導や街頭での手ぶり、企業回りを展開。市産業支援センター前で糸数慶子参院議員とマイクを握り「辺野古の基地は百害あって一利なし」と強調し、「はっきりノーを突き付けよう」と出勤途中の市民らに訴えた。
 登庁後は公務を行いながら空いた時間を利用し、マスコミのインタビューや企業回りなどをこなし、市内の団体トップと昼食を兼ねた会合に出席した。夕方から雨が強まる中、宮里で演説を行い保育料減免、中学卒業までの入院通院費無料化など実績をPRした。