名護市長選　きょうから三日攻防

　【名護市長選取材班】米軍普天間飛行場の辺野古移設問題を最大の争点に１９日投開票される名護市長選は、１６日から三日攻防に突入する。立候補している無所属新人で前県議の末松文信氏（６５）＝自民推薦＝と無所属現職の稲嶺進氏（６８）＝社民、共産、社大、生活推薦＝は街頭演説や地域集会をこなし、浮動票などの獲得に激しい戦いを繰り広げている。

　両陣営は１５日、地元国会議員や県議、北部地域の町村議会議員らが応援に入り、それぞれの候補の支持を呼び掛けた。選挙戦は熱を帯びている。
　末松氏は市城、宮里などでマイクを握り「現市長は国、県と対峙（たいじ）し、新たな事業の予算を獲得することは厳しい状況にある」と指摘した。喜瀬で地域懇談会に参加して市民と触れ合うなど、地域回りも徹底した。
　稲嶺氏は市喜瀬、幸喜などで演説に立ち「相手は再編交付金が必要と言っているが、なくても公民館建設は進んでいる」と強調した。屋部地域決起集会など各地の集会に出席して市民と交流し、支持を訴えた。
　１６日は末松陣営に石破茂自民党幹事長ら、稲嶺陣営に吉田忠智社民党党首らが応援のため名護に入る。