同郷の友と未来語る 八重山6校が大同窓会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
3人の恩師(前列着席者)を囲んで校歌を歌う石垣第二中学校の卒業生ら=12日、那覇市牧志のJスタジアム

 1967年4月から68年3月生まれの八重山出身者が中学卒業後30年の節目を祝う記念パーティーが12日、那覇市内のスポーツ居酒屋で行われた。県内外から50人が参加した。

 「八重山は一つ」の合言葉で、学校規模の大小問わず21校の卒業生に呼び掛け、6校から参加者が集まった。参加者らは各出身中学の校歌斉唱や恩師を囲んだ記念撮影などで盛り上がった。冒頭の「天国の同年生への黙とう」では、先に旅立った17人の名前を読み上げ「ずっと一緒だ」という気持ちを共にした。
 企画した石垣第二中出身の宮里康一さん(46)=那覇市=は「40代になると仕事や家庭での新たな悩みで弱ってくる部分もある。学生時代の友人と支え、励まし合う機会をつくりたかった」と話す。昨年7月に東京で、10月に石垣で同様の会を開いた。2月には福岡開催も予定している。
 前日に福岡県から駆け付けた大浜中出身の保坂綾子さん(45)は「人のつながりで元気をもらいに来た。30年近くぶりに会う人もいるが当時と変わらないままだった」と終始笑顔。
 波照間中出身の冨底利一さん(45)=南風原町=は、同校出身の保久盛智さん(45)=那覇市=と舞台で小旗を手に切れのいいダンスを踊りながら校歌を熱唱した。「本島に出てきた時に、八重山出身者同士なまりも似ていて安心感があった」と同郷の支えを語った。