名護市長選 三日攻防に突入 票掘り起こしに熱


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(左から)支持者らに手を振る末松文信氏=16日午前、名護市大北、支持者らに手を振る稲嶺進氏=16日午後、名護市宮里

 【名護市長選取材班】19日投開票の名護市長選は16日、選挙戦終盤の三日攻防に突入した。米軍普天間飛行場の返還・移設問題を最大争点に、移設推進を掲げる無所属新人で前県議の末松文信氏(65)=自民推薦=と、移設阻止を前面に打ち出す無所属現職の稲嶺進氏(68)=社民、共産、社大、生活推薦=の両陣営は大票田の市街地で票の掘り起こしや地盤固め、切り崩しに奔走し、運動は加熱してきた。

 両陣営はこの日、市街地の同じ場所で相次いで街宣活動を展開した。市内各地を選挙カーなどが走り回り、ビラ配布などで支持拡大に全力を注いだ。
 末松氏は企業や地域を回り支持を呼び掛けながら、市城などでマイクを握り、「新しい名護市、本島北部、北の都をつくろうではないか」と呼び掛けた。
 稲嶺氏は事業所や地域集会に参加して支持を訴えながら、市宮里などで演説に立ち「沖縄の観光産業を否定する基地建設を阻止しよう」と訴えた。
 この日、末松陣営は自民党の石破茂幹事長、額賀福志郎元財務相ら、稲嶺陣営は吉田忠智社民党党首、山本太郎参院議員らが応援に入った。