手づくり郷土賞に 「古道ハンタ道」「中城城跡」


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「手づくり郷土賞」に選ばれた中城村のハンタ道(中城村提供)

 【中城】地域の魅力、個性を生む活動や場所を国土交通大臣が表彰する「手づくり郷土(ふるさと)賞」が15日発表され、中城村の「古道ハンタ道と世界遺産」が選ばれた。

 首里を起点に中城グスクを経て勝連グスクに至る王朝時代の「中頭方東海道」のうち、中城村では村内の区間を通称「ハンタ道」と呼んでいる。村が世界遺産周辺整備事業などの一環で約7キロを歩道として整備した。沿道には文化財も多く残り「歴史の道」として散策も楽しめる。
 世界遺産の中城城跡やハンタ道では、村文化財案内人サークル「グスクの会」(2002年設立、岸本武市会長)が観光客や地元の小中学生を毎月400人程度案内するなど精力的に活動している。岸本会長は「受賞は私たちだけでなく他市町村のボランティアガイド活動にも大きな励みになる」と喜びを語った。
 中城村の浜田京介村長は「今後もホスピタリティを高め、観光客も増やしていきたい」と話した。沖縄総合事務局から23日グスクの会や村に認定証が授与される。