あす郡山市で「鎮魂の響き」 照喜名さんら出演


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照喜名 朝一さん

 東日本大震災犠牲者を鎮魂し、被災地の子どもを勇気づけようと、各地から伝統芸能の第一人者が集う公演「鎮魂の響き」(おにぎりプロジェクト委員会主催、邦楽サロンとみ庵共催)が18日、福島県郡山市の郡山ユラックス熱海で開かれる。

琉球古典音楽の人間国宝・照喜名朝一さん(那覇市)と、県出身で琉球箏曲興陽会師範の名嘉ヨシ子さん(横浜市)も出演する。
 照喜名さんらは昨年3月、東京で開かれた震災犠牲者の鎮魂を祈る公演「鎮魂のうたまい」に出演した。食育などの活動をしている「おにぎりプロジェクト委員会」の佐藤三郎代表が「鎮魂のうたまい」に感動し、福島公演を企画した。
 「鎮魂の響き」で、照喜名さんは人間国宝の尺八演奏家、山本邦山さんらと共演する。郡山市の子どもたちも合唱を披露する。照喜名さんは「(被災地は)戦後の沖縄のように、何もないところから出発しないといけない。犠牲者の魂を慰め、残された人を励ますことができればいい」と話した。公演の問い合わせは同委員会(電話)024(932)0150。