64年ぶり“完全”復活 南風原町本部「ハーベールーモーイー」


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「ハーベール―モーイー」を踊る中高生=11日、南風原町の本部児童館

 【南風原】1950年以来上演されていない南風原町本部区(大城義政区長)の伝統芸能「ハーベールーモーイー」が11日、同区児童館で開かれた区新年会で、64年ぶりに上演された。

復活する伝統芸能を一目見ようと、児童館には多くの人が訪れた。中高生が精いっぱい踊る姿に、区民は手拍子や拍手を送った。
 ハーベールーモーイーは男女の求愛を表現した踊りで、女性2人が花の役、男性2人がチョウの役を演じる。2年前に開かれた字展で、50年のコンクールで披露された踊りの写真が見つかり、再上演に向けて区民らが準備を進めてきた。
 50年に上演した際に踊っていた区民が中高生に指導し、昨年9月には男子2人によるチョウ踊りのみが披露された。
 指導した野原盛次さん(82)は「まだまだ完璧には踊れていないが、最初教えたころに比べるとだいぶ良くなった。今後も踊る機会を増やせばもっと上手になるはずだ」と話した。
 花の役を演じた屋嘉比奈々さん(14)は「琉舞を学んでいるが、踊る時の手の高さが違うので難しかった。区の伝統芸能を踊るということで最初は緊張した」と振り返った。
英文へ→Haebaru Town revives traditional performance of Haberu moui for the first time in 64 years