名護市長選、あす投開票 2氏、支持拡大へ奔走


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(右から)スポット演説で支持を訴える末松文信氏=17日午後1時11分ごろ、名護市大東、スポット演説で支持を訴える稲嶺進氏=17日午後5時13分ごろ、名護市城

 【名護市長選取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題を最大の争点とした名護市長選は19日、投開票される。移設推進を掲げる無所属新人で前県議の末松文信氏(65)=自民推薦=と、移設阻止を打ち出す無所属現職の稲嶺進氏(68)=社民、共産、社大、生活推薦=の両陣営は投票まで2日と迫った17日、運動員をフル回転させるなど支持拡大に奔走した。

 移設問題は仲井真弘多知事の埋め立て承認で新たな局面を迎えており、市長選の結果はその行方を大きく左右する。
 17日は両候補者が市内各地での演説をこなした一方、運動員らは集票活動へと各地を回った。
 末松氏は市内を遊説で回り、「国、県と連携して新しい名護市政づくりに取り組む」と訴えた。最終盤の情勢については「ほぼ同列にきた」と手応えを語り、運動最終日の18日に向けて「勝敗を決めるのは最後の一踏ん張り。全力でやる」と力を込めた。
 稲嶺氏は、市場前で演説し「名護のことは政府ではなく市民が決める」と呼び掛けた。選挙戦について「日増しに盛り上がり、市民の反応も上がってきた」と述べ、最終日に向けて「民主主義を問う戦いであると訴えていく」と意気込んだ。
 13日から始まった期日前投票は17日までの5日間で、有権者の約26%に当たる1万2141人に達している。
 選挙戦最終日の18日は、末松氏が午後6時から名護市城の名護十字路、稲嶺氏は同午後5時半から市宮里の国道58号交差点で、それぞれ打ち上げ式を行い、最後の訴えで選挙戦を締めくくる。