名護市長選きょう投開票 辺野古移設問題に審判


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(左から)末松文信候補 稲嶺進候補

 【名護市長選取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題を最大の争点とする名護市長選は19日に投票、即日開票される。辺野古移設推進を掲げる無所属新人の末松文信氏(65)=自民推薦=と、移設阻止を主張する無所属現職の稲嶺進氏(68)=社民、共産、社大、生活推薦=が立候補し、選挙戦では基地問題や地域活性化など互いの主張を市民に訴えた。

市長選の結果は、安倍政権が推進する辺野古移設作業に影響を与えそうだ。午後10時すぎに大勢が判明する見通しだ。期日前投票者数は6日間の合計で過去最多の1万5835人となり、有権者の33・9%に達した。
 名護市長選は1998年を皮切りに、過去4回にわたって普天間飛行場の辺野古移設が最大の争点となってきた。今回は仲井真弘多知事の辺野古埋め立て承認で移設作業が新たな段階に入り、従来の「容認」「反対」から両陣営が「推進」「阻止」と踏み込んで主張した。結果は、知事判断に対する移設予定地の評価が示される形にもなる。
 18日、末松氏は名護市城での打ち上げ式で「政府資金を活用しながら、市民福祉を向上するのがリーダーだ。新しい名護市を目指して頑張ろう」と呼び掛けた。
 稲嶺氏は同市宮里での打ち上げ式で「自然と未来の子どもを守るためにも、辺野古に新しい基地は造らせない。みんなでノーという答えを出そう」と訴えた。
 投票は市内17の投票所で19日午前7時~午後8時に行われ、午後9時から名護市民会館中ホールで開票される。11日現在の名護市の選挙人名簿登録者数は4万6665人(男性2万2882人、女性2万3783人)。