南風原の琉球かすり会館、全面改装 体験・見学機能を集約


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全面改装した琉球かすり会館の展示品に見入る祝賀会参加者=15日、南風原町本部

 【南風原】南風原町の伝統工芸品の琉球絣(かすり)を制作・販売する琉球かすり会館(町本部)はこのほど、建物内部を全面改装した。15日、同会館を管理する琉球絣事業協同組合(野原八重子理事長)が記念の祝賀会を開いた。関係者らが集まり、琉球絣のさらなる発展を誓った。

 同会館は1980年に建設。老朽化が進んだことや高齢者などが見学しにくい内装だったため、一括交付金を活用して改装した。
 新会館はこれまで1、2階に分散していた機能を全て1階に移した。一つのフロアで織り、染めなど絣に関する全ての工程が体験・見学できるようになった。2階には多目的ホールを新設し、1階に展示・販売フロアを設置した。
 野原理事長は「新しいものづくりをして今まで以上に売り上げを伸ばし、南風原町に恩返しをしたい」と意気込んだ。来賓として招かれた城間俊安町長は「町の誇りとして絣を大事にし、町を挙げて活性化を進めたい」と強調した。
 2月14日~3月15日の期間は、全商品が5%引きとなる「リニューアルセール」を開催する。