防衛局、辺野古埋め立て調査でジュゴン31回確認


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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向け、沖縄防衛局が2011年9月~13年1月に航空機を使って絶滅危惧種ジュゴンの生息状況を調査した35日間のうち、8割に当たる29日(計31回)で辺野古北側の嘉陽海域や西海岸の古宇利島海域でジュゴンを確認していたことが24日分かった。

 辺野古沖でもジュゴンを確認しており、本島周辺の広範囲で行動していることがあらためて分かった。
 県が本紙などの情報公開請求に対し、同日公表した埋め立て申請に関する防衛局との計4回の質問・回答全文で明らかになった。
 防衛局が県への回答に添付した資料によると広域生息調査で嘉陽海域15回、古宇利島海域4回、重点海域調査で嘉陽海域で12回それぞれジュゴンを確認した。
 防衛局は調査で3頭のジュゴンが確認され、うち2頭は親子関係にあるとしている。子の1頭は08年5月以降に親離れし、西海岸から東海岸まで広域で確認されたとしている。防衛局は「ジュゴンの食み跡を辺野古地先で11回の調査のうち3回確認したが、嘉陽地区に比べて非常に少なく、辺野古地先の海草藻場を使用することは限定的と評価される」と回答した。
英文へ→Defense Bureau confirms presence of dugongs 31 times during Henoko landfill investigation