辺野古移設 防衛局、また入札公告 ボーリング業者募る


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 【東京】沖縄防衛局は24日、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古陸上部のボーリング調査の受注業者を募る入札を公告した。移設に向けた関連事業の入札公告は21日に続き、2度目。移設阻止を掲げて19日の市長選で再選されたばかりの稲嶺進氏をはじめ反発がさらに広がりそうだ。

 今回の入札公告は仮設工事や水路切り替え工事の設計に必要となる地質調査。3月5日に業者を選定、11月末までに調査を終えたいとしている。今後、辺野古沿岸部の海底ボーリング調査などの発注も行う予定だ。
 小野寺五典防衛相は24日の記者会見で「知事の埋め立て承認を重く受け止め、今後設計調査を速やかに行って工事に着手し、事業期間が少しでも短縮できるよう努力したい」と強調した。
 稲嶺市長が、市長権限を行使して辺野古移設を阻止していくとしていることには「市と話し合うような内容があれば、誠心誠意努力したい」とした上で、「法令に従ってしっかり対応をすることで手続きは進めていける」と述べ、移設作業への影響は避けられるとの見方を示した。